絶対に知っておくべき基礎知識 | がん保険の超初心者ガイド










絶対に知っておくべき基礎知識

がん保険の加入率について


がん治療にかかる大きな経済的負担を補うために加入するのが「がん保険」です。
通常の医療保険に特約として「がん特約」を付けられるものもありますが、がん治療に限って考えるのであれば、がん保険に加入していた方が、手厚い保障が受けられます。

終身タイプまたは定期タイプのがん保険がありますが、近年では終身タイプのがん保険に加入し、一生涯の保障を求める方が増えています。

世の中にはたくさんの疾病がありますが、がんに特化した保険がこれだけ数多く存在するのはなぜでしょうか。
それは多くの日本人にとって、がんは最も恐れられている病気だからに他なりません。

日本人の2人に1人が一生のうちに1回はがんにかかると言われていることを始めとし、日本人の死亡原因の1位であることや、多額の治療費などが掛かることを考え合わせ、多くの方ががん保険に入ろうと考えるので、多くのがん保険も存在するのです。

※上の表は「生命保険文化センター」の出したデータになりますが、日本人のがん保険(がん特約含む)の加入率は60%を超えており、更に年々増加していることがはっきりと示されています。

待機期間・免責期間・不填補期間とはなんでしょう?

結論から言いますと、この3つは同じものです。
簡単に説明すると、保険契約をしてから実際に保険会社が保障の責任を負い始める日までの期間のことを言います。

通常の医療保険の場合では、保険会社との契約が完了し1回目の保険料を支払い終えた段階で保障がはじまることがほとんどです。
しかし、がん保険では「待機期間・免責期間・不填補期間」と言われる期間が存在しており、契約が完了したからと言って、すぐに保障が受けられるわけではありません。
一般的にその期間は、90日ないし3か月の場合になっています。

どうしてこのような期間が設けられているのでしょうか。
それはがんは初期の段階では症状がないことが多く、がんにかかってることを自分では気づかずに、がん保険に加入することが考えられるからです。

また、自覚症状を感じながらも受診せずに、がん保険に加入してからがんと診断される人もいるかもしれません。
待機期間がないと、このような方たちにもすぐに保障をすることになりますが、保険への不正加入の防止や保険加入者の公平性を保つために、「待機期間・免責期間・不填補期間」が設けられているのです。

がん保険の中身

がん保険の内容にはどのようなものがあるのか、具体的にあげると次の4つが主体となっています。

がん保険の主な保障内容

  • 診断給付金・・・医療機関でがんと診断された時に給付される
  • 入院給付金・・・がんの治療にために入院した時に給付される
  • 手術給付金・・・がんによって所定の手術を受けた時に給付される
  • 通院給付金・・・抗がん剤治療、放射線治療、検査などで通院した時に給付される

診断給付金を重視する

医療機関でがんと診断された時に給付される「診断給付金」。
まとまった金額を治療が始まる際に受け取ることができるので、がん保険を選ぶ時には特に重視したい保障です。

②~④の給付金は、それぞれのケースによっては少額しか受け取ることができない可能性もあります。
入院や通院の日数が少なければ、入院、通院給付金はその分しか給付されないことになりますし、受けた手術が各保険会社が定めている所定の手術ではなかった場合には、それも保障されません。
また、それらの給付金を請求できるのは、治療が終わった後になります。

それに比べ、診断給付金はがんと診断された時に請求できる上に、その額も500,000円1,000,000円と大きなものです。
がんにかかる費用の大部分をまかなえる可能性もあり、精神的な安心感を得ることもできます。

上皮内新生物とは?

「がんと診断されたら給付される」とご説明した診断給付金ですが、実は注意しなければいけないことがあります。

上記を見ていただくとわかるように、上皮内新生物の場合には給付金が出ない、もしくは減額になる保険があるのです。

「上皮内新生物」と言うのは、がんが上皮内に留まっていて、ごく初期段階で転移の心配もなく、治療を行うことで完治の可能性が限りなく高いものです。

それに対し、がん細胞が上皮内から他の組織まで浸潤しているものを「悪性新生物」と言います。
この状態になると治療をしても再発や転移する可能性があります。
がん保険でいうところの「がん」とは、この悪性新生物のことの場合がほとんどです。

上皮内新生物は早期に治療することで完治し、治療費も多くはかかりません。
そのため上記のように、給付されなかったり給付額が減額されたりするものがあります。

近年では、上皮内新生物では全く支給しないというような保険はなくなる傾向にありますが、減額される保険はまだ多いので、がん保険に加入する時には上皮内新生物と診断された時の対応についてしっかり確認した方がよいでしょう。

診断給付金が複数回保障されるか?

がん保険の種類によって「診断給付金」が複数回給付されるものと、そうでないものがあります。
がんは再発や転移の可能性があるので、その点をよく検討した方がよいでしょう。

複数回支給されるタイプのものは、たいていの場合「治療後〇年経過後」と言ったような条件がつきます。一般的には2年が主流ですが、中には1年のものもあります。
その期間が短い方が、加入者にとっては安心できると言えます。

しかし、複数回給付金が出るがん保険の方が、1回しか出ない保険よりもより良い保険かと言えばそうとも言い切れません。
がんの再発や転移は数か月単位で起こることもあり得ます。

そのような想定も含めると、1回の給付金であっても、その額を高く設定すると言う選択肢もあるのです。

入院給付金は無制限

入院給付金は、がん治療のために入院した際に受けることができます。
自分で設定した1日5,000円や10,000円などの給付金額を、入院の日数によって受けられるのは、他の医療保険と変わりありませんが、ひとつ大きな違いがあります。
それはがん保険の入院給付金には、「入院支払限度日数」や「通算支払限度日数」がなく、無制限に給付されることです。

通常の医療保険であれば、入院日数が120日を超えたり、何度も入院して通算で1000日を超えた場合には給付対象外などの制限を設けていますが、がん保険は何日でも何度でも給付されます。

近年では、入院期間を短縮化する傾向が強まっているので、2~3か月の長期入院をすることはごくまれではありますが、万一のことを考えれば安心できます。

手術給付金は医療保険と同じ

手術給付金は、保険会社の定めている所定の手術を受けた時に給付されるもので、これは通常の医療保険に付いている手術給付金と同じ性格のものになります。

給付金額は、一律で決まられているものと、手術の種類によって入院給付日額の〇倍などと計算で決まるものとがあります。

どちらの種類がいいと言う事は一概に言えることではないので、他の給付金の条件などと総合的に判断して、選ぶ方がよいでしょう。

日帰り手術でも保障されるものと、1日以上入院しないと保障されないものなど、保険によってそれぞれ条件が異なりますので、その部分も含めて検討しましょう。

通院給付金は入院の有無を問うかどうか

昨今、国の方針により入院日数が短くなっている傾向については上で述べたとおりですが、それにともなって各社のがん保険では、通院での治療に対して厚く保障するものが増えてきました。
1度の通院治療(または検査など)ごとに、5,000円、10,000円などの希望する額の給付金を選択できます。

通院給付金の付いた保険を選ぶ際に注意しなければいけないことは、入院せずに通院だけで治療することになった場合でも給付されるかと言うことです。

最近の傾向としては、通院だけの治療であっても給付される保険が増えて来てはいますが、中には1度入院し退院後の通院でないと給付されないと言う種類の保険もありますので、いざと言う時に支給されなくて困ることのないように、契約の前にはしっかりチェックするようにしましょう。

退院給付金や先進医療・化学療法・放射線治療特約などあると助かる保障

退院給付金

がんの治療で入院してその後退院した際に給付されるのが「退院給付金」になります。
「在宅療養給付金」と言う名称にしている保険会社もあります。
一般的に、決められた日数以上(10日、20日など)入院した後に退院した時に支払われます。
額としては、入院日額の倍数(10倍、20倍など)に設定しているものが多くなります。

近年の入院日数短期化にともなって、支給されるケースは減る傾向にありますが、万一に備えて特約として付けることができますので検討してみましょう。

先進医療特約

がんの先進医療とは、専門的な機関での研究によって開発された高度な医療技術を用いた治療のことです。
治療効果や安全性も保証されていますが、まだ公的健康保険での診療は認められていないため、高額な治療費が掛かってしまうことがほとんどです。
その中でも、重粒子線や陽子線を使った治療は特に高額になり、通常2~300万円ほどの治療費がかかります。

これらの先進医療での治療を受けた時にかかる費用を保障してくれるのが、「先進医療特約」です。
治療費だけでなく、医療機関が遠方であった際などには、交通費や宿泊費などの実費が保障されるものもあります。

上の表でもわかるように、先進医療にかかる費用の全てが必ずしも高額とは言えず、またがんになったとしても先進医療による治療を受ける確率も極めて低いので、特約として付けるかどうかは悩む方もいらっしゃるかと思いますが、一般的に月に100円ほどの特約保険料で付帯できることが多いので、万が一のことを考え、安心のために付けておくことをおすすめします。

化学療法・放射線治療特約

がん治療では、手術の他に抗がん剤などの化学療法や放射線治療を行うことが多くなっています。
そのような治療を受けた際に給付金が支給されるのが「化学療法特約」「放射線治療特約」です。
一般的な給金の額は、治療1回に対して10万円、20万円などになっています。

とは言っても、基本的に化学療法、放射線治療ともに健康保険が適用されますので、自費で支払う分としてはそれほど高額にはなりません。
ですからどうしてもつけなくてはいけない特約とは言えないでしょう。
安心のために付けたいと思われるのであれば、検討してもよいと思います。